メジロ拾遺物語

とある風の強い朝のこと。

出勤途中に、メジロが落ちているのを見つけてしまいました。

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強風にあおられてガラスにぶつかったのかな…と
思いつつ、メジロをこんな近くで見るは初めてなので、ちょっと興奮。

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しかし…
死体だと思って触ってみると、まだ温かい!!

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今日は絶対遅刻できないし、電車の時間は迫っているし
ここに打ち捨てっていいのか?など頭はぐるぐる。どうする!俺!

結局、緊急避難的に
ダウンのポケットにつっこんで職場へ連れていくことにしました。

電車の中で色々調べると
メジロは良くガラスなどにぶつかって脳しんとうを起こすそうです。
「そのうち目を覚ますので優しく見守りましょう」
とのアドバイスも…

あらら。俺ったら先走りすぎ?

けれど、ポケットのメジロはどんどん冷たくなっていきます。
職場の近くのコンビニに駆けこんで
ティッシュ箱とカイロを買って、簡易的な保護箱を作りました。

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鳥の体温は40℃と人間より高く
手のひらに乗せると逆に体温を奪ってしまうそうなので、とにかく保温することに。

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それから仕事が終わるまで11時間ほど
様子を見ながら看護しましたが、ついにメジロが目を覚ますことはありませんでした。

うーん残念。。。
なんとなく記録に残しておきたくて
色が冷めてしまったメジロを見ながら軽くスケッチ。

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と、★になってしまったメジロですが
実は拾った時から死体をどうするかは決めていました。
それは…

「なにわホネホネ団」に送る!

ご存知ない方に説明すると
なにわホネホネ団とは、大阪市立自然史博物館を拠点に活動している骨格標本作成サークルです。
鳥やほ乳類好きが高じて、動物の体の仕組みを知りたい!という同好の士が集まり(その数なんと300人以上!)博物館に展示される学術的な骨格標本の作成から、各地でホネの魅力を伝える出張イベントをしています。

私は池袋のジュンク堂で
このなにわホネホネ団の発行している小冊子を買ったのですが、これが大変おもしろい!

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正に今回のケースです(笑)
(なにわホネホネ団謹製 獣の標本作製ガイド 解剖編より)

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なにわホネホネ団のHPにもありますが
動物の死体を見つけてなにわホネホネ団に寄贈したい時は…

・死体は手袋をしてビニール袋に入れる
・事前に博物館に連絡する
・死体を何重にも袋に入れて、厳重に梱包する
・保冷剤や氷と一緒にトロ箱に入れる
・採集メモ(いつ・どこで・だれが)そえてクール便で発送!

私もさっそく、大阪市立自然史博物館に連絡してみました。

メジロは超普通種なので数が多過ぎて必要ないかな?
という心配があったのですが…

「ダブっていてもいざ研究という時は数が必要なので引き取らせて頂きます」とのお返事が。
なるほど!
最近知ったのですが、研究とは珍しい一頭を探すより、たくさんの同じ種類の生物を集めたり、繁殖させたりしてデータを取るようなことの方が必要だったりするそうです。


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というわけでメジロさんは梱包されて

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保冷剤と一緒にトロ箱へ!(採集メモも入れます)

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クール便ってどうやって送るのかな?
と調べると、必ず予冷(冷蔵庫・冷凍庫で5時間以上冷やす)
して、営業所に持ち込みしなければならないそうです。

そして翌朝、相棒と一緒に宅配便の営業所に持っていきました。
メジロさん、大阪で役に立つんだよ〜

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ちなみにメジロを拾った件では、
心優しい方から多くのありがたいアドバイスを頂きました。

でも、もし拾ったのが野鳥でなくて
虫だったらこんな反響あったのかな?…とか(↓昆虫界のメジロことオオスカシバ)

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逆にうちのかわいい犬っころが死んだら、骨格標本にできるのか?…とか

生の終わりを科学としてとらえるのか
人間の感情としてとらえるのかなど、いろいろと考える機会になりました。

ヒナを拾ってしまったら
ケガをした鳥を見つけたら
(BIRD FAN 日本野鳥の会)

ところで虫ブログなのに、ぜんぜん虫の話してませんね。。。
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by toyosaki_kanji | 2014-12-05 23:52 | その他


虫絵本作家・とよさき かんじによる虫ブログです。初心者なので虫にまつわるすべてが新鮮です!


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とよさき かんじ

2014年7月に世界初の土壌生物絵本「くるりん!ダンゴム」を出版し、ダンゴムシキャラのダンゴムを広めようとしています。本業はおもちゃのデザイナーです。
長い間、虫好きを封印していましたが、TG-3を携えてフィールドに戻ってきました。間違ってる虫がいたらご指摘お願いいたします。

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